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2021.11.16

教育部の記録 ~カウンターパート~

労働組合教育部です。

 

前回のブログでは 両面思考 について紹介しました。

今回は予告通り カウンターパート についてです。

皆さん、カウンターパートという言葉をご存知でしょうか?

カウンターパートは 対等な相手 という意味を持ち、一般的には立場や役割が同じ相手を指します。

 

組合活動の視点ではどうでしょうか。

両面思考の記事にも書きましたが、「組合」と「会社」は利益を出すことが目的の一つであり、立場や視点は異なるものの近しい役割を担っています。

このことから、組合と会社は対等な相手という考えのもと、組合は会社に対して カウンターパート機能 を発揮する必要があります。

「労使対等」という言葉を耳にしたことがある方もいると思いますが、まさにこのことです。

下のイラストはかなり抽象化していますが、労働組合役員と会社の管理職の関係性のイメージです。

 

 

組合視点でのカウンターパートの役割は大きく 2つ あります。

 

ひとつ目は 提言活動 です。

例えば、企画の検討において単独(部署、人)で進めていると、どこかで発言力や実行力の強い方に影響されることがありますよね。

その影響が幸せな未来へ向かっていれば良いのですが、ときには時流に相反するケースもあるのではないでしょうか。

まさに カウンターパート機能 を発揮するタイミングですね。相手に「近い立場の組合役員」からしっかりと提言して正しい方向に進むように軌道修正することが必要です。

なぜ 近い立場の組合役員なのか。それは、カウンターパートは立場や役割が近しい者が行って初めて機能するからです。

アクションプログラムなどの課の取り組みについて、唐突に組合の執行委員長が提言してきたらどう思いますか?

管理職(部課長)からすると「組合の執行委員長がいきなりなんだ!?現場を知らないくせに!」と感じるかも知れません。

部署でみると現場のことを把握していて部署を管理する立場である「課長」には、「職場委員」は役割が近くカウンターパート機能を適切に発揮できる関係と言えます。

部署の問題の解決や正しい方向への是正だけでなく、明らかな就業規則違反が起きた場合(起きている訳ではないですよ…)には、しっかり指摘するといった 提言活動 が大切になります。

 

ふたつ目は 管理職をサポート することです。

部署や部門の利益や生産性の向上に効果的な貢献をするためには、管理職をサポートすることも大切です。

例えば、部門長のプロジェクトが行き詰った時に、自身の役割を理解して問題を取り除くなどのサポートをするといった具合です。

「対等」という意味では部課長と同等の力量を持っていることが望ましいですが、経験や知識に差があることが当然で(そこは部課長ですから)中々に難しいのが実情です。

そこで、管理職層が苦手とする分野をサポートするなど、組合としての強みを活かして業務の一部を代行することで、「共通の目的を持つ対等な存在」としての役割を発揮することができると思います。

 

組合の強みってなに?と思った方、人間関係や他部署との「横のつながり」は私たち組合の得意分野ですよね!

 

最後に代議員・職場委員の方々は、より良い会社、より良い職場環境を目指す組合活動の一環として 提言活動 と 管理職層のサポート に日々邁進しています。

引き続き、労働組合の活動にご理解とご協力をお願いします。

 

※今回のブログ内でいくつか朱色にしている部分があります。これらは、前回の記事でふれた「両面思考」を巡らせることで気付けることです。両面思考は多くの場面で気付きの切っ掛けとなります。

 

次回は未定ですが、不定期掲載で組合の彼是を発信していく予定です。

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